初めてのデザイナー採用が決まったけれど、入社後に何をすべきなのか、何を用意すべきなのかわからない、といった採用担当者は意外と多いもの。入社が決まったら、採用者側はデザイナーを迎え入れるにあたってPCの用意やデザインに必要なソフトをインストールしておくなど、すぐに仕事に取りかかれるよう作業環境を整えておく必要があります。今回はデザイナーやクリエイターを採用したあと具体的にどんなフローを踏めばいいのかについてお話しします。

採用後にまずすべきこととは?

作業環境の整備

会社によって、「Windows」「Mac」など使用しているOSは異なります。ただ、デザイナーの多くは「Mac」を好む傾向にありますので、入社前にどちらが良いか確認しておくのが良いでしょう。

また、アドビシステムズが販売している「Photoshop」や「Illustrator」、Webサイト制作を行う場合は「Dreamweaver」など、必要最低限のデザイン制作に必要なツールは本人に確認の上インストールしておきましょう。

代表的なデザインソフトとは?

Adobe Photoshop・・・「Adobe Photoshop」は、アドビシステムズが販売しているビットマップ画像編集アプリケーションソフトウェア。写真を加工・合成したり、美しいグラフィックを作ったりさまざまな編集をおこなえます。

Adobe Illustrator・・・「Adobe Illustrator」は、印刷やWeb、モバイル、ビデオなどの幅広い用途で活用できる、業界標準のグラフィックアプリケーション。

Adobe Dreamweaver・・・「Adobe Dreamweaver」とは、Webサイトを作成するための編集機能やレイアウトの表示機能、ファイル管理機能といった制作や更新作業に必要な機能が詰まった統合ソフトウェアです。

内定者には、普段デザインをおこなう際に使用しているアプリケーションやデザインツールがあるかどうかも確認してください。本人からの要望があれば追加でインストールすると良いかもしれません。使い慣れているツールを使った方が、作業効率も上がり生産性もアップするからです。

仕事内容の確認とすり合わせ

面接などで一度説明しているかもしれませんが、入社する前にも仕事内容を改めてすり合わせましょう。例えば「Webデザイン」「LPの制作」「ポスターデザイン」「制作ディレクション」「UIの設計」など。具体的な話をしておくことで、入社後にミスマッチが起こる可能性を防ぐことができるのです。

各種保険制度や福利厚生についての説明

すでに社内では当たり前のことでも、入社したてはわからないことだらけです。「社食が一律○○円」「社内に置かれている飲み物はすべて無料」といった福利厚生についても、入社当日に伝えておくと親切でしょう。健康保険や厚生年金保険、雇用保険や労災保険など、当然と思われる制度にも説明があると丁寧でしょう。新卒入社であればなおさらです。

スキルアップの研修やフォローアップ体制について

「勤務時間のセミナー参加が可能」「書籍購入費は会社負担」などスキルアップやフォローアップの体制についてもきちんと説明しましょう。

新卒社員が入社したら

まずは練習で基本を習得

ビジネスマナーをはじめ、仕事に必要な基本知識をまずは習得してもらいましょう。その後、仕事の専門分野に合わせて実践を交えながら、比較的簡単な業務からひと通りレクチャーしましょう。

新卒で入社した社員には、まず最低限必要なタスクを用意しておきます。最初は慣れるまで時間がかかってしまうかもしれませんが、数をこなしていくうちにデザインスキルやレベルは上がっていくもの。根気よく指導を続けましょう。

教育係は決めておこう

未経験者や新卒社員を受け入れる場合は、必ず「教育係」を決めておくことで業務を円滑に進めることができます。仕事の進め方や教え方は人によって異なるため、複数に適宜教わって「○○さんと○○さんで言っていることが違う……」と認識のズレが生じてしまうのを避けるためです。

また、困ったときにわからないことを聞く相手を1人にしておくことによって、新入社員が「誰に聞けばいいのかわからず、自分の判断で進めてしまった」という事態も未然に防ぐことができます。

社員の入社が決まったら、人事の方には「労働条件の確認」「内定承諾・辞退」「契約書類の準備」「入社日の日程調整」といった事務的な手続きも発生。それらに追われて設備や制度の準備がおろそかになりがちです。ここで重要となるのが社内で働くデザイナーや上司となるひとと役割分担をしておくこと。これから一緒に働く社員や勝手がわかる人を巻き込んで、円滑に入社準備を進めましょう。

新入社員が抱える口頭では聞きづらい悩み

出勤の服装や打ち合わせのときの服装について

「デニムやサンダル、スニーカーOK」「髪型自由」など、自由な服装での出社を許可している会社は多くあります。ただしクライアントとの打ち合わせや商談がある場合はジャケット着用など、社会人としての常識でも新卒社員にはわからないことも多いもの。どんなことでも説明しておくのがベターです。

スキルアップのためのセミナーや勉強会への参加、書籍購入

外部で開催されているセミナーや勉強会への参加をはじめ、書籍購入なども自社で負担している場合は、前もって説明しておきましょう。スキルアップをバックアップする環境があることで、Webデザイナー一人ひとりのモチベーションもあがります。積極的に学ぶ社員が増えれば、結果として組織全体のレベルの底上げにもつながります。

評価のしくみ

「定期的な社内表彰がある」「詳細な評価シートがある」など、仕事が評価される仕組みはきちんと説明しましょう。何をすれば評価につながるかを知っておくことは、Webデザイナー一人ひとりの成長意欲を高めてくれます。

さいごに

求職者にとって売り手市場なのは、デザイナー業界も同様。せっかく採用した社員に長く働いてもらうためには、入社まではもちろん、入社してからの対応や環境が非常に重要です。社員が一丸となって協力し合い、新入社員のフォローに努めましょう。