今回の採用成功インタビュー:株式会社ビルディット

株式会社ビルディット
代表取締役/富田 陽介さん
通信事業者、開発会社のエンジニア、教育系事業会社のCTOを経て、2016年に株式会社ビルディットを創業。プロダクトにデザインが入るとテンションが上がる。
株式会社ビルディット
リードデザイナー/石崎 由美さん
イラストレーターからデザイナーへキャリアチェンジ。有名動画配信サービス・音楽配信サービス、勉強会プラットフォーム、外国語学習者のQ&Aサービス等のデザイン経験を経てビルディットに入社。
株式会社ビルディット
採用広報/大木 牧子さん
人材サービスの営業から、CDA資格取得を機に人事採用職に。医療コンサルティングファームにて、コンサルタントを中心とした総合職や医療専門職等の採用業務と人事ブログ運営に10年従事。2019年にビルディットに入社。

「自律的に学ぶ人が増える仕組みをつくる」というミッションを掲げ、2016年に設立された 株式会社ビルディット 。SIerとして、主に教育/育成領域のシステムやサービスのデザイン・開発に取り組んでいます。東京都八王子市に会社を構え、八王子のIT勉強会『ゆるはち .it』開催や、八王子にある良いデザインをブログで紹介されたり等、八王子エリアに根差した活動も積極的にされています。

エンジニアリングの会社に見えるけどちゃんとデザインの仕事もしています、というのを伝えたかった」そう語るのは、代表取締役の富田さん、デザイナーの石崎さん、採用広報の大木さん。同社は、2019年3月より『ViViViT』(クリエイター特化のダイレクトリクルーティングサービス)でUX/UIデザイナーの採用に動き出しました。

※本取材は新型コロナウィルスの影響を鑑みて、オンラインMTGツールを使用し行いました。
  1. SIerとして、デザインの力でより良いもの
  2. 勝因は、人柄を伝えた「素直な」ブログ発信
  3. マッチング率や応募数が約1.5倍向上!
  4. 採用のなかで気付いた、強い人を集めるよりも「大事なこと」

「デザインの力で、より良いものを」エンジニア組織にデザイナーを投入

ーーまずは、デザイナー採用の経緯を教えてください。

富田さん
デザイナー採用をしているSIerは多くないですが、弊社の場合、デザインによって会社の「強み」を出したいと思っていました。上流の体験設計から下流の実装までを一気通貫で行うことで、より良いものを作りたいと。

私はバックエンドエンジニアとしての経験が長いのですが、過去にデザイナーと仕事したときに「あ、こういうものを作っていたのか!」という驚きがあったんです。デザインが入ることで自分の作るものがレベルアップしていく。それが純粋に楽しいというのもありましたね。

そして2年半前に、弊社のデザイナー第1号としてリードデザイナーの石崎を採用しました。

ーー今回のデザイナー採用は、どのような目的やターゲット設定だったのでしょうか?

富田さん
今回の採用は、石崎1人の体制ではチームとしてリスクがあるという課題からスタートしました。

また、エンジニアが多いなかデザイナーもより楽しく働ける環境にしていく必要があるとも考えていたので、石崎にはかなり協力してもらい、選考の最終決定も石崎に任せました。

石崎さん
富田から最初に言われたのが「あなたが一緒に働きたいと思う人を選んでください」でしたね(笑)。過去にも採用に携わったことはあるのですが、そんなテーマは初めてだったのでだいぶ悩みました。

富田さん
ターゲットは、即戦力となるような数年経験を積んだ方を狙いました。評価軸としては、「とにかくデザインが好きで夢中になれるか」「ユーザーのためにデザインを作れるか」「求めるデザインのためなら手段に縛られないか」等、そういった素直さや柔軟性を重視しました。

石崎さん
私個人としては「全体観を持っているか」「自律的に動けるか」を見ていました。目的の達成から逆算してやるべきことを自分で考えたりとか、ここが分からないから聞こうとか。働く上でそういうマインドを持っているか、性格上できそうかは見てましたね。

「応募がなかった」取り組んだのは、“人柄を伝える”ブログ発信

ーー採用活動を進めるなかで、なにか課題はありましたか?

大木さん
全然応募がなかったことですかね(笑)

石崎さん
そうですね(笑)。他にも、一次面接後の辞退も多く、両想いにならないことも多く。会社を伝えるコンテンツがあまりなかったので、デザインをちゃんと作っている」というのが伝わり辛かったのかなと思います。そこは、大木にもかなり相談しました。

あと、デザインの仕事ってお洒落なイメージじゃないですか。渋谷とか六本木とか恵比寿とかにオフィスがあって。弊社は八王子にあるので、字面の雰囲気だけで他社に負けてしまうなと。私たちのオフィスは八王子だけどこんな良さがありますよって伝えるべきだと思いました。

大木さん
応募がこない理由を石崎と話したんですが、考えられるウィークポイントって大体不可避で。数年経験を積んだ若手デザイナーは、キラキラした事業会社のインハウスデザイナーを目指したり、UX/UIのような先端的な分野に興味がある方は八王子で働きたいとは思わないだろうなと……。

なので、デザイナーにとって弊社のどういうところが良いのかを率直に伝える必要があると感じ、積極的に自社ブログ『Inside Buildit』の発信を行いました

ーー具体的に、どういった発信をされたのでしょうか?

大木さん
一番は「石崎の人柄をできるだけ伝えよう!」と思いました(笑)。エンジニアがメインの会社で、デザイナーとして唯一いる石崎がどういう人物かって凄く大事じゃないですか。石崎の働き方やデザインへの考え方って、弊社を応募する上でとても気になると思うんですね。

そこさえちゃんと伝われば、きっと魅力的に感じてくれる方が現れるに違いないと思っていたので、人柄が伝わるようなコンテンツはたくさん作りました。

ーー特に読まれた記事はどういった内容のものでしたか?

大木さん
石崎と弊社デザイン顧問のイシジマさん(@woopsdez)との対談や、デザイナーとエンジニアの共同作業の話は特に読まれていました。それは、『ViViViT』の弊社ポートフォリオとしてもアップしました。『ViViViT』ユーザーは若手の方が多いので、求職者とお会いした際に「デザイナーはエンジニアとどんなコミュニケーションで仕事を進めるのか分かり、とても参考になった」と言っていただくこともありました。

あと、オフィスにある勉強スペースの床が芝生になっていてキャンプ用品とか置いてるんですけど、Twitterとかでよくクリックされる映えスポットですね(笑)。

ブログ発信やメッセージ改善で、応募数は約1.5倍向上

ーー課題に対し、『ViViViT』の運用で工夫されたことはありますか?

大木さん
よくある工夫ですが、求職者毎にメッセージをカスタマイズして送るようにしました。石崎が「話したい」(スカウト)を送るユーザーの選定を行い、石崎の評価ポイントをベースに、初回メッセージでは「〇〇なところに興味を持ちました」と必ず伝えるようにしました。

他には、「あなたの〇〇な思考とマッチすると思います」というのを入れたり、「〇〇ができると思いますがどうですか」と提案したり。しっかり作られているなと感心した点や、良いな・素敵だなと感じた点等は、ストレートにたくさん伝えました。

ーーブログ発信やメッセージ改善は、どの程度効果がありましたか?

大木さん
開始当初のマッチング率は高くなく、採用全体の応募数も月2,3件程度でした。また、選考に進んでも途中で辞退される方がほとんどで……。

対策をし始めて数ヶ月経ってから良くなりました。19年3月~8月と19年9月~20年2月で比較すると、マッチング率は36%から56%と20pt向上、応募数も月5件は一定でくるようになりました。さらに、選考途中の辞退も少なくなり、多くの方が前向きに受けてくださるようになりました。

「当初の目標設定はフィットしていなかった」キャリアチェンジの未経験2名を採用

ーーそれでは、今回の最終的な結果を教えてください。

石崎さん
約1年間かけて2名採用できました。

ただ、実は2名ともUX/UIの実務は未経験で。1名はフロントエンドエンジニア、もう1名はDTPデザイナーです。

ーー即戦力を想定した経験者採用だったはずですが、未経験者を採用されたのは何故でしょうか?

石崎さん
エンジニアの方は、実務で作られたポートフォリオではなかったですが、ユーザーシナリオがかなり考えられていて興味を持ちました。あと元々、エンジニアとコミュニケーションが取れる方が良かったので、相性も良いなと思いました。

DTPデザイナーの方は、Webデザインの学校に通われて転職されるタイミングでした。ポートフォリオは雰囲気の良いデザインが多く、自身のアウトプットに対して細かく説明もできる方でした。Webの実務経験はなかったですが、やる気や熱意も凄かったので、出来るところから手を動かしてほしいと思いました。

富田さん
私は石崎に最終決定を任せていたので、ある種「石崎が働きたいと思うならいいだろう」という思いでした。

SIerはクライアントありきの開発なので、アウトプットに対する説明責任があるんですね。「そこに〇〇なストーリーや背景がある」とか、「私は〇〇を考えたからこれだけ時間を使った」とか。そういったことを想定しても2名ともちゃんと説明する力があったので、あとは石崎に任せました。

ーーありがとうございます。今回は目標と違うところで着地されましたが、採用活動を振り返って一言お願いします。

富田さん
振り返ってみれば、当初の目標設定は今の私たちの会社にフィットしていなかったのかなと。

はじめは、ドンドン強い人を集めて強い会社になればいいと思っていたんです。ただ、採用活動をするなかで変わっていって。石崎の影響かもしれませんが、「楽しく仕事ができる」を重視した仕事観も、それはそれで良いと思うようになりました。

競争が激しいからといって「(成長のために)人が足りないから入ってくれ」というスタンスではなかった。今回の採用目的って「石崎1人の負荷を減らしてデザイナーが楽しく働ける環境をつくる」だったので。ご縁があった2名はそういう環境に合うと思いました。これから、もっと良いチームになっていきそうな予感があり楽しみです

採用された方のコメント

ーー御社に一番魅力を感じた点はなんでしたか? また、ViViViT』を利用されていかがでしたか?

小澤さん(元フロントエンドエンジニア)
技術に真摯に向き合うWebサービスの開発会社」という点に魅力を感じました。デザインのスキルだけでなく、前職のフロントエンドの経験も生かして働けそうだと思いました。
『ViViViT』は転職支援サービスで親切に相談にのってくださり、ポートフォリオや職務経歴書へのアドバイスも的確でした。

福田さん(元DTPデザイナー)
幅広いデザイン業務に携わりたかったので、体験設計からビジュアルまで、サービスデザイン全般に関わることができる点が魅力的でした。
『ViViViT』は
ポートフォリオの作成や求人への応募が、簡単な操作で手軽にできるので忙しい就活期にはすごく助かりました。

【後記】

自社ブログにて、「デザイナー採用に取り組んだ1年間」をまとめた記事を書かれています。とても密度の濃い内容なので、是非こちらも併せてお読みください!
デザイナー採用に明け暮れた1年で行き着いた「発信の積み重ね」のお話。

<取材・執筆・編集:富山 有樹(株式会社ビビビット カスタマーサクセス部)>