スマートフォンの普及に伴い、ITやアプリの企業、通販やゲーム業界でWebデザイナーが欠かせない存在になりました。さまざまな場面で活躍するWebデザイナーですが、一体給与はいくらぐらいでしょうか。

今回は、Webデザイナーの平均的な時給の相場や、年収について調べてみました。

Webデザイナーの時給相場【アルバイト】

一般的に時給が高いイメージのWebデザイナー。まずは、アルバイトのWebデザイナーの時給相場について見ていきましょう。大手の求人情報サイトでは、交通費込みで大体1300~2000円前後という募集が多いです。IllustratorやPhotoshopが使えれば未経験からでもOKという企業もあるので、授業の合間に実績を作りたい学生にはチャレンジしやすいようです。以前はWebデザイナーとして勤務していたけれど、子育てが空いている時間で働きたい主婦など、さまざまな年齢の応募もあるのがアルバイトの特徴です。

アルバイトのWebデザイナーの声

Tさん/20代
将来は音楽関係の仕事に就きたくて、アルバイトをしています。短い時間でも時給の高いWebデザイナーを選びました。夜はバーテンダーもしています。
Mさん/40代
美術系の大学を卒業後、出版社に勤務していました。ブランクが空いていましたが、Webデザインのアルバイトで採用されました。子どもの授業参観やPTAの日は、仕事を休めるのが嬉しいです。
アルバイトから正社員はあるの?

Webデザインの世界では、実際に一緒に働いてみないことには「どの程度の実力があるか」分からない部分があります。雇用してからのミスマッチをなくすため、最初の1~3か月間はアルバイトやインターンとして採用し、その後正式に社員登用をするケースもあります。

Webデザイナーの時給相場【派遣社員】

派遣社員になるとアルバイトに比べ、時給も高くなります。交通費込みで大体1700~2400円前後という企業が多く見られます。そのため、デザイン制作会社や広告代理店の経験者などスキルを積んだ人からの応募がきます。最低でも「Webデザインの経験3年以上」を挙げている企業が多いです。Webデザインに必要なスキルに加え、企画力や発想力など高い水準も求められます。

派遣社員のWebデザイナーの声

Oさん/20代
大手企業のサイトのWebデザインをしています。収入がいつも安定して、福利厚生が充実しているのが良いところです。
Kさん/30代
ゲームが大好きなので、アプリのデザインや開発を担当しています。長らく派遣社員として働いていましたが。つい最近「正社員にならないか」というお誘いをいただきました。今後は正社員として働く予定です。
派遣社員とのマッチングはどうやるの?

派遣会社では、Webデザイナーのデザイン能力をスキルシートでチェックしたり、社会人にとって必要なマナーやコミュニケーションの部分を審査します。また、入社前に応募者と担当のコーディネーターが企業へ顔合わせのため訪問します。その時に企業側は、応募者の人柄や雰囲気、チームの中でうまくやれそうかを知ることができます。派遣社員を雇用したあと、業務についてや契約更新について担当のコーディネーターに相談できます。

Webデザイナーの年収【正社員】

Webデザイナーの平均年収は全体で360万円、男性は378万円で女性は348万円というデータがあります。年代別で年収が変わり、20代は321万円で30代は386万円。40代になると440万円になるようです。30代や40代になると後輩を育成したりチームの中で責任あるポジションを任されるため、それに比例して年収も高くなる傾向にあります。また、新卒で入社したWebデザイナーは、給与が20万からスタートという場合が多いです。

正社員のWebデザイナーの声

Sさん/20代
入社当初からお給料はアップしています。後輩の指導も増え、責任のあるポジションを任されています。一時期は産後休暇と育児休暇を取っていましたが、職場復帰しました。私の会社は女性が多く、働きやすい職場です。
Gさん/40代
中小企業の正社員として働いています。フレックスなので朝は10時出勤ですが、残業があります。マンションを購入したので、毎月のお給料からローン返済をしています。
今注目の新しい働き方とは?

近年増えている働き方で「リモートワーク」というものがあります。「リモートワーク」とは、パソコンなどを利用して、自宅や会社以外の場所で事業所から任された仕事を行う勤務形態のことです。育児や介護など、個々人の事情に応じながら、ワークライフバランスを実現する働き方として期待されています。Webデザインは、基本的に打ち合わせ以外では1人で完結する作業です。地方や海外に住んでいるWebデザイナーで、正社員のリモートワークというケースが最近では増えてきました。リモートワークでも、通勤している正社員の年収とあまり差はないようです。週に5日で1日8時間の完全なリモートワークもあれば、週に数回の一部のリモートワークもあります。

Webプロデューサー/ディレクターの年収【正社員】

Webデザイナーの経験を積み、Webプロデューサーやディレクターへステップアップするというケースがよくあります。Webプロデューサーやディレクターの平均年収(全体)は445万円と言われ、一般的な年収と比較しても、高い傾向にあります。

フリーランスのWebデザイナーを時給換算すると?

フリーランスのWebデザイナーを時給換算した場合、いくらになるでしょうか。一概には言えませんが、だいたい時給2000円ぐらいと言われています。企業側から指名がくるような有名なフリーランスの場合、時給換算すると5000円以上、10,000円以上などさらに高額になることもあります。

年収はスキルや実績によって変わる!

これまでWebデザイナーやWebディレクターの年収を見てきましたが、実際にはかなりの金額の差があります。例えば、大手の広告代理店に勤務しているベテランのWebデザイナーと小さな制作会社で働く駆け出しのWebデザイナーでは、年収にかなりの開きが生じます。しかし、企業の規模や年齢よりもWebデザイナーで最も重視されるのは、スキルと実績です。若手でも大きなプロジェクトに参加しリーダーシップをとる人や、クオリティの高いWebデザイナーは、有名企業から高い金額でオファーがきます。

リアルなWebデザイナーの生活

Webデザインは、スピードと結果重視のハードな業界です。Webサイトの納期に間に合わせるため、夜遅くまでの残業や休日出勤が重なっているという声を聞くこともあります。長時間の机の上の作業で、腰や肩に負担がかかり仕事の合間に整体に行くWebデザイナーもいるようです(手を使うので腱鞘炎にもなりやすい)。

その反面、自分でデザインしたサイトが「毎日何百万人もの人に見てもらえる」というやりがいや、大きな達成感があります。クライアントから感謝され、企業の売り上げにも直接貢献できるのも魅力です。さらに、自分のスキルに応じて年収が上がっていくので、将来設計がしやすい職業と言えます。

男女問わず、Webデザイナーは今とても人気の職業となっています。今後もWebデザイナーのさらなる活躍が期待できそうです。

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