三菱商事の関連子会社をルーツとし、2006年に設立された株式会社サムライズ。同社は、「Adobe Systems」のサーバー系ソフトをはじめ、海外ソフトメーカーと代理店契約を直接結び、マーケティング系ソフトの代理店販売・導入支援を行っています。独占販売権を有し、日本国内では同社しか取り扱えない海外ソフトもあるため、製品のマーケティング活動から活用のコンサルティングまで、幅広い事業活動を展開しています。

内定辞退が続出し採用が長期化してしまった」そう振り返るのは、代表取締役社長・谷さん、採用担当・荘司さん。

同社は、2019年7月より『ViViViT』でWebデザイナーの募集を開始、新卒採用に動き出しました。

株式会社サムライズ
代表取締役社長
谷 利太郎さん

大手商社のソフトウェア輸入販売事業・事業部門長から、株式会社サムライズとしてのスピンアウトを機に代表取締役社長に就任。「ITノウハウを駆使して、とにかくお客様の役に立つ」を当社の存在意義と定め、社長業をはじめ社員育成にも精力的に従事。
株式会社サムライズ
管理・業務グループ スーパーバイザー
荘司 澪さん

2017年9月に株式会社サムライズに中途入社。普段は経理業務をメインに携わっているが、今回の新卒採用を機に人事業務も担当。初めての採用業務に苦労しながらも、試行錯誤しViViViTにて新卒採用に成功した。

初めての新卒デザイナー採用に苦労しながらも、後を絶たない内定辞退をいかに解決したのか。今回は具体的な失敗談や対策など、採用成功に至るまでの詳細を伺いました。

  1. Webマーケティング強化のためデザイナー採用初挑戦
  2. 強調して丁寧に伝えたことが裏目に 内定辞退が続く
  3. 意識して改善した「響く言葉」「マッチング数

「Webサイトを新しく魅力的にしたい」
Webマーケティングの強化にはデザイナーが必須だった

ーー初めての新卒デザイナー採用とのことですが、その背景を教えていただけますか?

谷さん:
いままで弊社には、クリエイティブの社内制作者は1名しかいませんでした。リソースが足りないわけではなかったのですが、デザインを専門的に学んだ者ではないため、Webサイトを新しく魅力的にみせたいと考えるようになりました。

同時に、Webマーケティングを強化する方針が固まり、クリエイティブを刷新するため、デザイナーの採用を決めました。


株式会社サムライズの公式サイト。製品情報やセミナー情報を発信。

ーー新卒や中途など、経験年数は重視されていましたか?

谷さん:
経験年数のこだわりはなかったですが、20代を入れたいとは思っていました。若い社員がほとんどいないんです。即戦力を優先した結果、社員の平均年齢が40代前半で、中途入社の方も30代ばかり。できれば新卒、難しければ第二新卒を狙う予定でした。

デザイナーであっても、基本業務としてマーケティングやプロモーションのプランを考えていただきますが、デザインを専門的に学ばれた若い方に新風を巻き起こしていただけたらなと。

丁寧な説明が裏目に……新卒デザイナーに“選ばれる魅力”を伝えられていなかった

ーー初めての新卒デザイナー採用で、従来と違った課題や苦労した点はありましたか?

谷さん:
弊社の場合、一年を通じてデザイン業務があるわけではないので、志望と実務の間にギャップが生まれる恐れがありました。そのため、「デザイン業務の割合は30%ぐらいで、マーケティングなど他のこともやっていただく」ということを、特に強調して伝えました。

しかし、良かれと思い、あえて強調して伝えすぎてしまった結果、引かれてしまい内定辞退が続けて3名も出てしまったのかもしれません。

荘司さん:
試行錯誤して、会社説明会や面接の仕方はかなり変えました。会社説明会のプレゼン資料は何度も見直したり、面接では「企業も選ばれている」ことを意識して進めました。

選考では面接と適性検査をやるのですが、一度に一気にやるのか分割してやるのかなど、人によって変えたりもしました。


会社説明会のプレゼン資料。事業の成り立ちを中心に説明。

新卒デザイナーに“響く言葉”を意識!
説明会開催のため、マッチング数も改善

ーー「企業も選ばれている」ことを意識されたとのことですが、具体的にどのような見直しをされましたか?

荘司さん:
「魅力の伝え方」や「入社したいと思ってもらう説明」は意識して考えましたね。

『ViViViT』担当者の方から、「弊社のような会社でもデザインはどう役立つか」「デザインがマーケティングにどうつながっていくか」を教えていただき、弊社の魅力に直結するものだったので会社説明会で使わせていただきました。

弊社のようなデザイン業務が多くない会社は、デザインがどのように会社に貢献するのかを凄く丁寧に説明した方が良いと思いました。「デザインやって欲しい」ではなくて「デザインやると、こうなってこうなって――」と流れを説明する。その方が、求職者も(学んできたことが)どのように仕事になるか見えやすいと思います。

ーーありがとうございます。『ViViViT』の利用で意識された点はありますか?

荘司さん:
やはり求職者とのマッチング数は重要でした。ここも意識して改善しました。マッチング数が増えれば会社説明会もドンドン開催できるのですが、しばらくマッチング数が少なかったので……。

『ViViViT』担当者の方からターゲットの探し方を教えていただき、積極的に「話したい」(スカウト)を送りました

ーー最終的に、どのような方を採用されましたか?

荘司さん:
2020年度卒の方だったのですが、3月に面接した時点でまだ内定がありませんでした。卒業間近だったので選考はかなり急ぎましたね。イラスト専攻の方でしたが、マーケティング含め新しい分野に挑戦していこうという姿勢がありました。アプリデザインに挑戦されていて、専攻外でもデザインの一貫性があり、そういった点を評価し内定を出しました。

もう1つ受けている会社があったそうですが、最終的に弊社への入社を決められました。

谷さん:
緊急事態宣言に伴い在宅勤務を実施中のため、入社後数日で在宅勤務となりました。しかし、自習教材に熱心に取り組んでいただき、既に新しいページをいくつも弊社サイトにアップし大活躍されています。

『ViViViT』を活用させていただき本当に良かったです。


20年度入社式の記念写真。(中央)ご入社された新卒デザイナー。

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