初めての新卒デザイナー採用。苦労や失敗があって当たり前……と思いきや、「苦労はなかったですね」と語るのは、株式会社キュービックのChief Design Officer(以下CDO)篠原さんと、採用担当の荒木さん。
マーケティングを中心にインターネットメディア事業を行う同社は、2019年3月に篠原さんをCDOとして迎え、会社としては初めての新卒デザイナー採用に挑戦しました。
その採用活動の中心にあったのは、クリエイター特化のダイレクトリクルーティングサービス「ViViViT」。今回はその活用方法や、独自の採用ノウハウについて伺いました!

篠原健/株式会社キュービック 執行役員 CDO
映画製作会社に新卒入社以降、多分野のデザインやアートディレクションを経験。その後は株式会社ドリコムや株式会社Speeeなどの数社で執行役員・CDOを務める。2019年3月にキュービックへ入社し、コーポレートブランディング、事業PRの強化、デザイン視点での組織開発といった「デザイン経営」を実践中。
荒木珠里亜/株式会社キュービック
ピープルエクスペリエンスオフィス

大学3年次からキュービックでインターンを開始。ソーシャルメディアマーケティングユニットや、新規事業プロジェクトにも参加。在学中から採用・イベント企画にも携わる。2017年に新卒で同社へ入社し、新卒採用・インターン採用の責任者を務める。

「デザイン経営」の強化に向けて、“事業にコミットできるデザイナー”を採用したい

ーーキュービックさんは今年度(2020年卒)からデザイナーの新卒採用を始められたそうですね。その背景を教えてください。

篠原さん

シンプルに言うと、CDOとして僕が入社したからですね(笑)。
弊社はマーケティングの会社なので、これまでも半分デザインの会社でもあったのですが、デザイン組織の顔になる人間がいなかったんです。そこを先導する役割として僕が入って、デザイン経営というものを持ち込みました。

デザイン経営に必要な要素は「デザインが至上であると経営者が発表すること」「それを体現するCDOがいること」「それらが構造的につくられている状態」の3つ。
最後の「それらが構造的につくられている状態」というのが、デザイナー人材の未来がきちんと考えられている組織づくりであると思っていて。僕が入社して、その準備ができたので、新卒採用をして組織を強くしていこうという背景がありました。

ーーではそもそも、篠原さんが入社される以前に、社内でCDOが必要だというお話があったのでしょうか?

荒木さん

そうですね。社長の世一(よいち)は以前から、「マーケティングとデザインはどちらも課題解決が目的で、そのふたつはどんどん近くなってきている」という考えがありました。
社内でデザイン思考的なプロセスを踏む文化はあったのですが、やはりデザインに弱いという意識はあったんだと思います。

篠原さん

世一はマーケティングとデザインのボーダレス化みたいなことをすごく意識していて。話をしていると、誰よりもデザインの可能性を信じていた。だからキュービックに入社を決めました。

ーーなるほど。そうしてCDOとして入社されて、デザイナーが成長できる環境を整えたから、新卒採用を始めたという背景になるんですね。もともと、現場にはデザイナーの方はいらっしゃるんですか?

篠原さん

基本的には業務委託の方にお願いをしていました。
デザイナーには「事業型」と「受託型」の2種類がいると考えていて、つくるスキルが高い受託型の方に、ディレクターがつくったものをデザインするということをお願いしていたんです。
ただ、事業会社としてデザイン経営を強化していくにあたっては、事業にコミットして決断できるデザイナーが必要。そういう事業型のデザイナーを増やしていこうとしている状態なんです。

デザイナー採用への効果を実感!会社を移るたび、ViViViTを導入し続けてきた

ーー新卒採用を始めるにあたってViViViTの利用を決めたのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

篠原さん

実はViViViTがまだできたてのとき、当時所属していた会社で導入されたんです。イベントにも何度も出させていただいて。
そこで効果を実感していたので、それ以降会社を何社か渡り歩く中でも、ずっと導入し続けていました(笑)

荒木さん

デザイナー採用が決まったらすぐに「ViViViT使うよ!」と言われて(笑)。他の媒体は検討しませんでしたね。

ーーそうだったんですね、ありがとうございます!どのようなところを魅力に感じていただいているんでしょうか?

篠原さん

守りのプラットフォームとして活用していました。
僕は以前から積極的に学校説明会へ行くようにしているのですが、やはり学校説明会には来てくれない子っているんですよね。
能動的に動いてくれる子には説明会でアプローチしつつ、受動的な子はViViViTで採りに行く手法です。

荒木さん

実際に導入してみると、ポートフォリオが本当にたくさん載っていますし、機能面でも探しやすいところが魅力だと思いました。

篠原さん

探しやすいし、やはりこちら側の条件に合った子にアプローチできるのが良いですよね。説明会だとどうしても、来てくれる子もポートフォリオが見られる子も限定されてしまうので。

ーーViViViTはおふたりで運用されているんですか?

荒木さん

メッセージのやりとりは私とアシスタントでやっているのですが、ポートフォリオを見たりスカウトを打つかの判断は篠原も一緒にやっています。

最初はスカウトの基準がわからなかったのですが、篠原がどんどんスカウトを打つ中ですり合わせができてきて。今では私も積極的にスカウトを送るようになりました。

ーーViViViTを利用する上で、戦略などは立てていましたか?

荒木さん

まずはViViViTのカスタマーサクセス部の方にも協力していただいて、1ヶ月で30人以上にスカウトを送るという目標を立てました。
その後マッチした方へのメッセージでは、効率的になるように工夫をしていて。まずみなさんへ同じものを送って、その後やりとりが続かない方に関しては、ポートフォリオに言及した個別のメッセージを送るというステップを踏んでいました。
全員へ個別に対応していると、最初のメッセージを送るのが遅くなってしまい、熱量が下がってしまうと思ったんです。

ーーなるほど、効率的ですね。では、企業ページへの工夫はありましたか?

篠原さん

弊社のコーポレートカラーがブルーなので、パッと見てブルーが伝わること。企業ページを見ればだいたい弊社のことがわかるよう、情報をシンプルにわかりやすく伝えることを意識していました。
上のほうに最も見てもらいたい動画を配置したり、トップの画像を印象が異なるものに変更したり。PDCAをまわして適宜更新していましたね。

ユーザー数は年々増加。補助的役割から、メインの採用ツールへ

ーー今回キュービックさんでは初めて新卒採用に挑戦されて、苦労した面はありましたか?

篠原さん

どうしよう……。ないんですよね(笑)。これまでもずっとそうですが、ViViViTさんにご協力いただいているからだと思います。

荒木さん

私も、特にないですね……(笑)。採用の成果も、デザイナー新卒採用1年目にも関わらずViViViT経由で3名インターンに来てもらい、うち2名に内定を出せました2名とも承諾をしてくれたため、来年4月から一緒に働けることをとても楽しみにしています。

ーーどのような方に内定が決まりましたか?

篠原さん

人としてすごく前向きで、つくるものに愛がある子ですね。弊社はポジティブな方の方が文化的に合うので、話していても楽しいその子はマッチするなと感じました。
インターンに参加してくれている間も、勝手にコミュニケーションをとりに行くし、デザインではアイデアをジャンプさせられる子で、すごくバランスの良い子を採用できました。

ーー良いご縁につながって良かったです!今後はどのようにViViViTを活用されていく予定ですか?

篠原さん

先ほど、ViViViTは守りのプラットフォームだと言ったんですが、実は最近では学校まわりよりもViViViTのほうがアプローチしやすいなと感じているんです。年々学生がものすごく増えていますよね
サービス開始当初に利用していた頃は、学校説明会がメインでViViViTが補助的役割だったんですが、いまは比率が変わってきていて。
今後の戦略的には、ViViViTメインで採用を進められたらと考えています。