株式会社メンバーズは1995年に都内で創業したWeb制作・マーケティング会社。現在は仙台、北九州、神戸に拠点があります。

制作を内製化していこうという方針と、雇用創出することで地方を活性化させたいという思いから、地方でのクリエイター採用に力を入れているメンバーズ。2015年からViViViTを利用しクリエイター採用を行っています。

今回取材したのは、地方の大学へ積極的に足を運び採用活動を行っている古賀さん。地方でクリエイターを採用するための工夫をお伺いしてきました。

株式会社メンバーズ
HRエンゲージメント室 リーダー
古賀 英里花さん
北九州拠点で勤務しながら、全国エリアのクリエイター採用を担当。穏やかな印象だが意外にもアウトドア派で、土日を使って同僚とスノボ旅行へ行くこともあるそう。

地方で説明会を開いても、2~3人しか来なかった

ーまずは、古賀さんのお仕事内容を簡単に教えていただけますか。

クリエイターの新卒採用を担当しています。弊社では大きく分けてプロデューサー職とクリエイター職を新卒で採用しており、私が担当しているのはクリエイター職全般、エンジニアとデザイナーの採用です。

ー古賀さんは九州にいらっしゃりながら全国のクリエイター職採用を担当されているのですよね。

はい、エリア関係なく全国を担当しています。出張をしながら全国の大学などをまわって、採用活動を行っています。

ー地方での採用と東京での採用とで、違いを感じることはありますか?

基本的に地方の学生は、就職活動における動きが遅い傾向にあります。また、どうやって就職活動をしたらいいかという情報を、持っていないことが多いです。クリエイター志望の学生は特にそうなんじゃないでしょうか。

関東の学生はある程度コミュニティを持っていたり、先輩に聞いて就職活動を行ったり、SNSを活用している子も多いです。
一方で地方の学生は先生からの紹介やゼミ内での情報など、就職活動が学校の中だけで完結してしまっている子が多い印象です。そもそもクリエイター志望の学生向けの説明会やイベントも東京に比べて数が少ないので、地方の学生は知ろうと思っても情報が近くにないのかもしれません。
東京だと1dayインターンシップやオフィス見学会が毎日のように行われていて、学生の選択肢も多いですよね。クリエイター職の就職活動が東京に集中していまっていると感じます。

ー地方ではイベントが少ないとのことですが、メンバーズさんは地方でも説明会を開いていらっしゃいますよね。

よく学校を訪問して説明会を行っていますが、集客が上手くいかず、実施しても数人ということもしばしば……。
多く集まったとしてもターゲットの学生は少ないなど、地方の採用には課題が多くありました。

迷ったらスカウト。効率的に時間を使い、会いたい学生を狙って会える

ー地方での採用に苦戦されていたそうですが、その課題に対してどのように工夫されているんですか?

それはもう、ViViViTに頼っています。地方の学生、特にスキルの高い学生と出会うためにはViViViTしかないですね。ViViViTを使い始めてからは説明会やイベントの頻度も減らすことができて、採用にかかる工数が大きく削減されました。
弊社は採用担当が少なく、説明会やイベントもそのメンバーだけで回しているんです。だからViViViTでスカウトをするだけで、オフィスにいながら学生と接点を持てるのは本当に助かります。
説明会を開催する準備のことを思うと、時間的な余裕が全然変わりましたね。出張にかかる移動時間も減りましたし、交通費も削減できています。

ー説明会やイベントを減らした分、ViViViTで学生を探す時間にあてているんですね!具体的にはどのような使い方をされているのですか?

作品を見てスカウトした子とオンラインで面談したり、オフィスに来てもらったりしています。絶対に採用したいと思う子とは、できるだけ面談をするようにしていますね。いずれにしても、募集をかけて説明会を行うより、ピンポイントに会いたい学生と会えていると感じます。学生の作品が先に見れるというのはやはり大きいですね。

ー作品を見てスカウトを行うフローは、全て古賀さんが行われているのですか?

はい、全て私が行っています。
ViViViTを使い始めてすぐは作品の良し悪しがよく分からず、クリエイターの社員から「この子はうちとテイストが合わないよ」と言われてしまうこともありました。
使っていくうちに作品のクオリティや、テイストがマッチするかどうかが分かるようになってきて、いまでは弊社クリエイターとの面接通過率も高いです。それだけ、会いたい学生とピンポイントで会えていると実感しています。

ー「話したい(=ViViViTにおけるスカウト機能)」ボタンはどのような基準で押していますか?

「この子の作品は良いな」「ぜひ採用したい!」と思う方にはもちろん押しています。またそこまではいかなくても、「もっと伸びそうだな」という方もスカウトしています。
スカウトしてマッチした方にはイベントや説明会のご案内をすることもあり、ViViViTを用いて集客をすることもできています。地方でイベントを実施するときには、その地方の子に「話したい」を押して告知をしていますよ。

以前は「話したい」ボタンを押すか押さないかを迷ってしまうことも多かったんですが、今は迷ったらスカウトするようにしています。すごく迷って選んだところで、全員がスカウトを承認してくれるわけではないので、それなら思い切ってスカウトしてしまった方が良いなと思い至りました。
学生に対する認知度向上や動機付けのためにも、どんどんスカウトをするようにしています。

ースカウトをされる際のコツなどはありますか?

ViViViTは「新着求職者」を教えてくれる機能があり、そこに表示されている方はすぐに作品を見て、よければ積極的にスカウトをしていますね。登録したばかりの学生は承認率が高い傾向にあるんです。最近では半分以上の学生が承認をしてくれて、採用のきっかけになっています。

一つひとつのマッチを大切に。丁寧な対応で出会いを無駄にしない

ーそれだけ学生とマッチしていると、個別にメッセージを送る数も多くなってしまうのではないですか?

そうですね。使い始めの頃は忙しかったこともあり、マッチした学生に定型文を送ったり、最初のメッセージからイベントの告知文を送ったりもしていました。でもそうすると、せっかくマッチした学生からスルーされてしまい、返信が来ることが少なかったんです。考えてみると当然、コピペしたような文には返信したくないですよね。

だからいまではその手間を惜しまず、メッセージを始める際はひとつでも良いので、相手の作品についてフィードバックするようにしています。そうすると相手も喜んでくれるし、こちらに興味を持って話を聞いてくれます。
イベントの案内をする際も、「あなたの作品を見て、こういうイベントに興味があると思ったので、よかったら参加しませんか?」というように伝えています。
丁寧に対応することでせっかくの出会いが無駄にならず、最終的には効率もあがると思っています。

ー一人ひとりの学生に真摯に向き合っていらっしゃるんですね。その他に、採用活動のなかで何か工夫されている点はありますか。

地方の方とオンライン面談を行う際は画面越しで緊張させないように、話しやすい環境をつくることを心がけています。
クリエイター職志望の学生は話すことが苦手な方も多いので、はじめはあまり会社の話はせずに、「どうして面談を受けようと思ったの?」や「日頃何してるの?」など、砕けた感じで話すようにしています。
会社のことを知ってもらうためにスライドを使って社内の写真を見せたり、事例をたくさん伝えたりもしています。

ーありがとうございます。それでは最後に、ViViViTはどんな企業におすすめしたいですか?

地方でクリエイター採用を行っている企業の方には、ぜひ使っていただきたいです。むしろ、ViViViTを使わないでどうやって採用するの?というくらい(笑)。

また、少人数で採用を行っている企業にもおすすめしたいですね。スカウトするという仕事が増えると思われるかもしれませんが、そのぶん他の施策を減らすことができるので、むしろとても楽になりますよ。人の集まらない説明会やイベントを開催する手間を、ぜひViViViTを使って効率化して欲しいなと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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